園のおたより

2018年5月号より抜粋

 

最初は何だか慣れない新しいクラスのバッジと帽子の姿も、1ヶ月でずいぶん板についてきました。新入園児のお友達も新しい環境に少しずつ慣れ、笑顔を見せてくれることが多くなっています。

活動中もとても楽しそうな子ども達で、少しずつ慣れてきていい意味で緊張がほぐれてきていますが、日中頑張っている分、お家で少し甘えん坊になることも出てくるかと思います。園で頑張っていますのでお家ではぜひ受け止めてあげ、たくさん甘えさせてあげてください(…とは言っても、保護者の方の無理のない範囲で、ということも大事です)。お家の方からもらったパワー、そのまま保育園で発揮してくれることと思います。

さて、新年度の生活に慣れてきた矢先に連休がやってきます。連休明けには改めて園生活に慣れていかなければなりませんが、お休み中に大好きなご家族の方とリフレッシュをして、元気にまた登園してくれたらと思います。

4月中は職員も新体制となったことで至らないこともあったかもしれませんが、今の私たちの精一杯で保育を頑張っていきますので、どうぞ温かい目で見守って下さいね。

 

■育児のヒント

イタリアの精神科医でモンテッソーリ教育の第一人者であるシルバーナ・Q・モンタナーロ先生(国際モンテッソーリ教師トレーニングコース0~3歳の元所長)が、乳幼児におけるテレビやスマートフォンとの付き合い方についてご提言されている文章がありましたのでご紹介します。生活に欠かせない物となりつつある便利なテレビやタブレットですが、子どもの育ちの為に大人が気を付けるべきポイントを頭に入れておくことが大切になりますね。是非、参考にしてみて下さい。

 

乳幼児におけるテレビ・スマートフォンの視聴について

現代社会では,大人だけでなく乳幼児にとってもテレビやスマートフォンが日常生活に浸透し,生活の一部となってきています。それに伴い、乳幼児期のテレビやスマートフォン視聴とその後の心身発達について多くの議論がなされてきています。

みなさんの子どもの頃を思い出してください。子ども用自転車が街角を走り、公園にはブランコ、滑り台、ジャングルジムなどの固定遊具で遊ぶ子どもたちの姿がありました。

あれから数十年・・・科学の素晴らしい進歩は私たちに多くの便利さや自由になった時間を与えてくれました。でも、失ってしまったことも多いのです。

少なくなりつつあったものの、まだ近所の子ども同士が群れで遊んでいた子ども時代を過ごしてきた大人になった今のお母さんお父さんたち。そしてその親世代の大人たちは、矢継ぎ早に出現し次々に手に入る楽しく便利な物の利点の陰で、失われてしまったもの、育たなくなってしまった事、の重大さに目を伏せながら過ごしているのではないかと思うのです。

このところ、家族間の事件や、人を騙してお金を手に入れる詐欺事件などが頻発しています。こうした、人間としての心を亡くしてしまったような事件を耳にする度に、今私たち大人は子どもたちの育ちのために、しっかりとした考えを持ち行動しなければならないことを思い知らされます。

人間を育てられるのは人間です。

人間として生きていくためには次の3つが不可欠です。「身体」「知恵」「心」です。

生きていくためには丈夫な身体が土台です。(身体)

人間は一人では生きていけません。人と共に生きていくためには、自分のことだけではなく相手の気持ちを推し量る力が必要です。自分の思いと他人の思いを上手に調和させていく力です。(心)

そして、いろいろな工夫が必要です。(知恵)

この3つの力を調和よく育てていく為には、特に乳幼児期は「身体を使う」ことと「人とふれあうこと」が何より大切なことです。そして、そのかかわりがすべて「本物」でなければならないということです。

この「身体を使う」こと「人とふれあうこと」「本物に触れること(かかわること)」をたくさん邪魔しているのが便利さ故に出現した数々のものです。そして何より殆どこの乳幼児期には不必要な物・・・それがテレビ・スマートフォン・ゲームなどです。どうぞ実体験こそ必要なのです。子どもから本物に触れ合うチャンスを奪わないでください。

【心配なテレビ・スマートフォンの使い方】

・一人で見せる  ・乳幼児期の初期から見せる(テレビがつきっぱなしになっている)

・一回に長時間見せる  ・ビデオ(動画等)を巻き戻して繰り返し見せる

・テレビやスマートフォンの操作方法を教える  ☆寝ながら見る

☆なぜ「寝ながら見る」はダメ?・・・見たいテレビやつけっぱなしのテレビやスマートフォン(動画)を何気なくぼーっと見ているとか、見たいテレビやスマートフォン(動画)を寝ながら見るというようなことです。本来睡眠は自分で寝ようと準備し、心身を静めていくようコントロール出来ていくというのが健全です。この力を低下させてしまうのですから大変なことです。近年、睡眠不足の子どもが大変増えています。

☆テレビ・スマートフォンの操作は子どもにさせない(テレビ視聴の主導権は大人です)

「スマートフォンの操作を覚えた」と言って喜ぶお母さんがいます。これはいけません。テレビやスマートフォンの視聴権限は親が持ち、子どもに勝手に操作させてはいけません。どんな番組を見せたいのか、見せたくないのか、よく話し合ってください。

【テレビ・スマートフォンは上手に使いましょう】

・テレビやスマートフォンの視聴は、少なくとも1歳を過ぎてからにしましょう(1歳過ぎたらいいというわけでは決してありません。「少なくとも」です。)。

・1回の視聴は30分。見たら消す。(配慮ある子ども番組は15~30分で構成されています)

・ビデオ(動画)は巻き戻して繰り返し見ない。(見せない)

・誰かと一緒に見る。(見たことを共感する相手がいることが大事です)

・見た時間、またはそれ以上に外遊びをする。(手足を動かすこと)

・テレビをつけることを習慣化させない。